2015年09月23日
固定資産税課オルソ画像(後編:タイル化)

前編はこちら↓
2015/09/13
普段使っているMacBook Airだとストレージの容量が足りないので、以前より契約していた DTIで「ServersMan@VPS Pro」(メモリ4GB、HDD200GB、月額1,886円)を追加で契約しました。1ヶ月無料だそうで、その期間に計算が終わるといいな。
OSはCentOS 7.1.1503でEPELからGDALをインストールしました。バージョンは1.11.2-1.el7でした。
dgal_merge.pyで提供された27GBのTIFFを結合すると83GBのTIFFができました。
この巨大なTIFFをgdal2tiles.pyで分割するのですが、次のエラーが出て困りました。
ERROR 6: EPSG PCS/GCS code 900913 not found in EPSG support files. Is this a valid EPSG coordinate system? ERROR 6: No translation for an empty SRS to PROJ.4 format is known.詳しくはわからなかったのですが、900913は正式なEPSGではないみたいで、タイルに使われるのはEPSG:3857とのこと。
プログラムを読んだけど外部から指定できる方法はなさそうなので、直接書き換えてしまいました。
--- /home/kudarisenmon/gdal2tiles.py2015-09-18 20:44:31.000000000 +0900 +++ /usr/bin/gdal2tiles.py2015-09-18 20:44:31.000000000 +0900 @@ -795,7 +795,7 @@ gdal2tiles temp.vrt""" % self.input ) self.out_srs = osr.SpatialReference() if self.options.profile == 'mercator': - self.out_srs.ImportFromEPSG(900913) + self.out_srs.ImportFromEPSG(3857) elif self.options.profile == 'geodetic': self.out_srs.ImportFromEPSG(4326) else:
ズームレベル12〜19のタイルを作るのに5日間かかりました。
各ズームレベルのタイル画像の合計容量は以下の通りです。
ズームレベル | 容量 |
---|---|
12 | 1.2MB |
13 | 4.4MB |
14 | 18MB |
15 | 67MB |
16 | 262MB |
17 | 1002MB |
18 | 3.7GB |
19 | 14GB |
合計 | 19GB |
ズームレベルが1つ上がるごとに容量が約4倍になっていくのがわかります。
静岡市から提供された元画像の解像度がズームレベル19と20の間くらいなので20のタイルを作ると若干拡大した感じになるので19までにしましたが、もし作るとなると56GBくらい、全部の合計が75GBくらいになるはずです。
室蘭市のオープンデータから作られたタイルはズームレベル21まで用意されていますので元画像の解像度が高いのでしょうね。
出来上がったタイルはこちら。
もちろんOpenStreetMapのトレースにも使えるのでWikiにも書きました。
静岡市から提供されているもう一つのオルソ化航空写真“土木管理課”もタイル化したいですが、元データが372GBあるので、結合データが1.1TB、できあがるタイルが260GBの合計1.7TBのストレージが必要です。自前で準備するのは結構大変。
最後に、SETOさん、どうもありがとうございます。
Posted by 下り専門 at 19:27│Comments(1)
│OpenStreetMap
この記事へのコメント
はじめまして。「Shizuoka ortho」を見て感激しました!私も是非作ってみたいと考えています。ハードルが高そうですが。
Posted by ken at 2016年05月15日 17:55