2016年01月26日
町丁目データの入手方法
政府統計の総合窓口「e-Stat」の「データダウンロード」からshape形式で手に入れることができます。

- Step1(左側)の調査名リストから「国勢調査」を選択
- 「平成22年国勢調査(小地域) 2010/10/01」を選択
- Step2(右側)に表示されたリストから「男女別人口総数及び世帯数」を選択(他のでもよい)<.li>
- 「統計表各種データダウンロードへ」
- Step3でデータの欲しい市区町村を選択
- Step4に表示された境界データリストの中から「世界測地系緯度経度・Shape形式」をダンロード

ただし、このデータは「統計関連業務等のために作成されたもので、一般的な地域境界や行政区域とは必ずしも一致していません。」とのことです。
2015年09月23日
固定資産税課オルソ画像(後編:タイル化)

前編はこちら↓
普段使っているMacBook Airだとストレージの容量が足りないので、以前より契約していた DTIで「ServersMan@VPS Pro」(メモリ4GB、HDD200GB、月額1,886円)を追加で契約しました。1ヶ月無料だそうで、その期間に計算が終わるといいな。
OSはCentOS 7.1.1503でEPELからGDALをインストールしました。バージョンは1.11.2-1.el7でした。
dgal_merge.pyで提供された27GBのTIFFを結合すると83GBのTIFFができました。
この巨大なTIFFをgdal2tiles.pyで分割するのですが、次のエラーが出て困りました。
ERROR 6: EPSG PCS/GCS code 900913 not found in EPSG support files. Is this a valid EPSG coordinate system? ERROR 6: No translation for an empty SRS to PROJ.4 format is known.詳しくはわからなかったのですが、900913は正式なEPSGではないみたいで、タイルに使われるのはEPSG:3857とのこと。
プログラムを読んだけど外部から指定できる方法はなさそうなので、直接書き換えてしまいました。
--- /home/kudarisenmon/gdal2tiles.py2015-09-18 20:44:31.000000000 +0900 +++ /usr/bin/gdal2tiles.py2015-09-18 20:44:31.000000000 +0900 @@ -795,7 +795,7 @@ gdal2tiles temp.vrt""" % self.input ) self.out_srs = osr.SpatialReference() if self.options.profile == 'mercator': - self.out_srs.ImportFromEPSG(900913) + self.out_srs.ImportFromEPSG(3857) elif self.options.profile == 'geodetic': self.out_srs.ImportFromEPSG(4326) else:
ズームレベル12〜19のタイルを作るのに5日間かかりました。
各ズームレベルのタイル画像の合計容量は以下の通りです。
ズームレベル | 容量 |
---|---|
12 | 1.2MB |
13 | 4.4MB |
14 | 18MB |
15 | 67MB |
16 | 262MB |
17 | 1002MB |
18 | 3.7GB |
19 | 14GB |
合計 | 19GB |
ズームレベルが1つ上がるごとに容量が約4倍になっていくのがわかります。
静岡市から提供された元画像の解像度がズームレベル19と20の間くらいなので20のタイルを作ると若干拡大した感じになるので19までにしましたが、もし作るとなると56GBくらい、全部の合計が75GBくらいになるはずです。
室蘭市のオープンデータから作られたタイルはズームレベル21まで用意されていますので元画像の解像度が高いのでしょうね。
出来上がったタイルはこちら。
もちろんOpenStreetMapのトレースにも使えるのでWikiにも書きました。
静岡市から提供されているもう一つのオルソ化航空写真“土木管理課”もタイル化したいですが、元データが372GBあるので、結合データが1.1TB、できあがるタイルが260GBの合計1.7TBのストレージが必要です。自前で準備するのは結構大変。
最後に、SETOさん、どうもありがとうございます。
2015年09月13日
固定資産税課オルソ画像
流れとしては
- 個別分割されている写真を貼りあわせて1つにする
- マージされた全体画像をタイル分割(TMS)する
画像全部だと27GBもあるので、小さな単位で実験しながら進めてみます。
対象エリアは静岡市足久保のあたり↓

- GDALコマンドにパスを通します。
echo 'export PATH=/Library/Frameworks/GDAL.framework/Programs:$PATH' >> ~/.bash_profile source ~/.bash_profile
- TIFF画像と一緒にもらったtfwファイルのうち、世界測地系のものを画像ファイルと同じディレクトリに移動します。
- gdal_mergeコマンドで6個の画像を結合します。ワイルドカードは指定できないみたいです。
dgal_merge.py -o merged.tif -init -9999 -a_nodata -9999 -n -9999 56-04.tif 56-09.tif 56-10.tif 56-14.tif 56-15.tif 56-25.tif
QGIS(2.10)で開いてみます。開くときに空間参照系は「JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VIII | EPSG:2450」を指定します。
OpenStreetMapのタイルと重ねてみたところ、うまくできているようです。

タイル分割はまだうまくできていません。
2015年06月17日
静岡市の家康公四百年祭記念プレミアム付商品券を使えるお店

静岡市の家康公四百年祭記念プレミアム付商品券が使えるお店をマッピングしてみました。
2015年6月16日20時時点でお店を検索のページに掲載されていたデータをもとにしています。元データは随時更新されているようなので最新情報は元データを参照してください。
2015年02月13日
掛川マッピングパーティのご案内
オープンストリートマップ(OpenStreetMap)は、「自由な地図」を「みんなの手」で作る世界規模のプロジェクトです。
OpenStreetMapはWikipediaのように世界中のだれでも編集することができます。
入力されたデータはオープンデータとして取り扱われ、配信される地図は商用・非商用を問わずに自由な利用と再配布が可能です。
先日、2014年度グッドデザイン賞を受賞しました。

OpenStreetMapプロジェクト発祥の地図をまちのみんなでつくるイベントを「マッピングパーティ」と呼びます。
マッピングパーティでは街歩きをして情報を収集してデータ入力してみんなで楽しみながら地図を作ります。
2月21日(土)にインターナショナルオープンデータデイ2015掛川会場のイベントとしてマッピングパーティを開催します。
OpenStreetMapについてやその編集方法の説明もしますので、はじめての方もご参加ください。
当日の持ち物:
- [必須] 記録用の筆記用具(調査用紙に手書きでメモを記録します。)
- [推奨] OpenStreetMapを編集するためのユーザ登録 (当日説明もしますのではじめての方でも大丈夫です)
- [推奨] ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、電源タップ・延長コード、デジタルカメラ、GPSロガー(なくてもかまいません)
Macな方は、2ボタンのマウスがあると便利です。
屋外での活動がありますので、事前に天候などに注意して、各自で必要な準備をしてください。
事前の準備:
会場のネットワーク回線は参加者全員で共有するので、編集に使うアプリケーションをあらかじめインストールしておくことをお勧めします。当日説明もしますのではじめての方でも大丈夫です。- PC: Javaランタイム + JOSM
- Android: OSMTracker for Android
- iPhone/iPad: Pushpin for OSM
会場は禁煙です。喫煙される方は、喫煙時は指定の喫煙所をご利用ください。
タイムテーブル: 2015年2月21日(土)
時間 | 内容 |
---|---|
9:30-10:00 | 受付 大日本報徳社 大講堂(静岡県掛川市掛川1176 ) に直接お越しください。 当日は駅前から会場までのエリアで「けっトラ市」が開催されています。採れたて新鮮野菜や手づくり加工品など生産者が軽トラックの荷台をお店にして販売しています。 |
10:00-10:05 | 主催者挨拶 |
10:05-10:15 | オープンデータ要旨説明 |
10:15-10:30 | 路線バス実証実験の紹介 |
10:30-11:30 | 各テーマの要旨説明 |
11:30-12:00 | ソリューション発表&チーム分け |
12:00-13:00 | 昼食(掛川駅周辺のおいしいお店教えて!) |
13:00-13:30 | OpenStreetMapの概要説明、情報収集方法の説明 |
13:30-15:00 | フィールドワーク(屋外) 地図つくりのための情報収集を行います。 数人のグループにわかれて飲食店・商店・カフェやその営業時間やバリアフリー対応などの情報を収集します。 |
15:00-16:00 | マッピング(大日本報徳社 大講堂にて) 現地で収集したデータを、オープンストリートマップに入力し、地図の編集作業を行います。 ・OSMへ収集したデータの入力方法の説明 ・OSMへ収集したデータの入力作業 |
16:00-16:30 | テーマ毎の成果発表 |
16:30-17:00 | 片付け・閉会挨拶 |
申し込み方法:
こちら(「IODD2015 掛川会場インターナショナル オープンデータ デイ」)よりお申込みください。2014年10月09日
11月8日(土曜)『静岡市「おまちバル」マッピングパーティ』のご案内

11月8日(土曜)の午後に『静岡市「おまちバル」マッピングパーティ』を開催します。
「おまち」は静岡市民が静岡駅北側の繁華街を呼ぶ時の愛称です。
「おまちバル」は静岡おまちバル実行委員会によるはしご酒イベントです。
詳しくはこちら。
当日はバル参加店を中心に繁華街の飲食店・商店・カフェのPOIの調査を行いたいです。
さらに営業時間やバリアフリー対応のタグも付けられたらよいと思ってます。
マッピングの後は静岡の“おまち”を満喫しましょう。
遠方の方で前売りのチケットの入手が難しい方は個別にご相談ください。
詳細内容の確認と参加の申し込みはconnpassからお願いします。 http://connpass.com/event/9137/
2014年10月05日
State of the Map Japan 2014開催決定

State of the Map(SotM) とは、年次で開かれるOpenStreetMap最大の会議で、コミュニティにより主催され、コミュニティのための祭典です。 State of the Map Japan は、日本および日本語によるOpenStreetMapの発展のために開催されます。
SotMは「ソトム」と発音します。
State of the Map 開催概要
主催:
一般社団法人 オープンストリートマップ・ファウンデーションジャパン・ジャパン(OSMFJ)共催(予定):
東京大学空間情報科学研究センター後援(予定):
OSGeo財団日本支部, 情報処理推進機構, Knowledge Foundation Japan期日:
2014年12月13日(土)場所:
東京大学駒場第Ⅱキャンパス (生産技術研究所内) An棟 2階コンベンションホール参加費:
無料 (懇親会別途 1,000円)あわせて、スポンサーも募集しています。詳しくはSotMサイトの「SPONSORS」をご覧ください。
よろしくお願いします。
2014年10月03日
OpenStreetMapがグッドデザイン賞を受賞!

以下、オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパンのペー ジより引用。
自由な地図を皆で作り利用するOpenStreetMapが、このたび2014年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人 日本デザイン振興会)を受賞しました。
OpenStreetMap(以下OSM)は、マッパーの皆さんによる情報収集と、自由なライセンスを大切に活動を進めてきた結果、特に「世界的に成功しており品質の高い地図データが完全にオープンに提供されていることは驚異的である。防災情報の基盤など各種の応用が期待できる。」として高く評価されました。
□ グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
http://www.g-mark.org/award/describe/41828?token=8QFLWe27Rd
おめでとう!OpenStreetMapプロジェクト!
「今回の受賞の対象はOpenStreetMapというコミュニティ活動の成果であり、つまりは活動に参加するマッパーのみなさまが対象となります。」というところがうれしいですね。
さらに活動に弾みがつけばよいです。
2014年09月01日
焼津駅が消えている

本州沈没事件の調査をしているときに、たまたま焼津駅が消失しているのに気付きました。
www.openstreetmap.orgの地図からは今表示している範囲の「履歴」が見られるのですが、削除されてから時間が経っているようで関係のないものが大量に出てきて探すのが困難でした。
手元に2014年2月時点の日本全体のosmファイルがあったのでその中を探すと元の焼津駅がありました。
2014年2月から8月の間に削除されてしまったようです。
日本全体のosmファイルは、GEOFABRIKが毎日地球全体のダンプから切り出してくれているものです。
圧縮状態で約1GB、PostGISに取り込むと約20GB程度になります。
PostGISを以下のようなSQLで検索しました。
osm=> select id,tags from planet_osm_nodes where '焼津' = ANY(tags);
(途中省略...)
513110315 | {wikipedia,ja:焼津駅,source_ref,http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/jpgis/datalist/KsjTmplt-N02-v1_1.html,railway,station,note:ja,国土数値情報(鉄道データ)平成19年 国土交通省,note,"National-Land Numerical Information (Railway) 2007, MLIT Japan",name:ja,焼津,name,焼津,KSJ2:STN,焼津,KSJ2:RAC_label,普通鉄道JR,KSJ2:RAC,11,KSJ2:OPC,東海旅客鉄道,KSJ2:long,138.319983,KSJ2:LIN,東海道線,KSJ2:lat,34.872936,KSJ2:INT_label,JR在来線,KSJ2:INT,2,KSJ2:coordinate,"34.872936 138.319983"}
ノードのID(513110315)から履歴を調べてみます。
https://www.openstreetmap.org/node/513110315/history
どうやら8月18日に削除されてしまったようです。
https://www.openstreetmap.org/changeset/24829654
編集にコメントがついていないのでまたしても意図を理解するのが困難ですが、どうやらPOIに英語名称(name:en)を付ける編集だったようです。
焼津駅は間違えて消してしまったのでしょう。
繰り返しますが、レビューや調査に編集のコメントは超重要です。
『「なに」を「どうしたのか」』を必ず書いてください!!
(いつ誰が、は自動記録されるので書かなくていいです。)
チェンジセット内の焼津駅以外の編集は元に戻さず活かして、焼津駅の削除の編集だけをもとに戻すオペレーションをします。
JOSMのUndeleteプラグインを使用します。
JOSMへのプラグインのインストール方法はこちら。
- [ファイル]→[オブジェクトの削除を取り消す]でオブジェクトIDに[n513110315]を指定します。
新規レイヤーを作成にチェックを付けてOKを押すと焼津駅が復元しました。 - いつものようにアップロードして完成。コメントは忘れずにね!
「変更セット24829654で誤削除された焼津駅のノードを復元」としておきました。
何を=「変更セット24829654で誤削除された焼津駅のノードを」、どうした=「復元」です。
2014年08月27日
またしても日本沈没

原因になった編集にはやっぱり編集時のコメントがついていませんでした。残念!
コメントはレビューに必要です。「何をどうしたのか」を必ず書きましょう!
海岸線の編集ミスは広範囲に影響が出てしまうので、私は修理専門です。
OpenStreetMap Wikiにも「海岸線の切れ目があるとレンダラーの動作に問題を引き起こします。編集作業に自信がなければ、航空写真に対して海岸線を揃える以上の作業は避ける事が懸命でしょう。」と書かれています。
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Tag:natural%3Dcoastline
初心者にお勧めの編集は、建物のトレースです。